Part4 夏バテするイタリア車
1.計算通りにはいかない 維持費
一般的には車を購入するにあたって消耗品や車検代などの維持費を計算し、月々の生活費や収入から維持が可能かを考えて購入する。
高額なスポーツカーや高級車は確かに故障すれば普通の車より高額な修理代がかかるし
消耗品一つとっても交換ペースが速かったりする。
だが故障や不具合がなければ普通の車と同じようにお金がかかることはない。
高額車両を購入して現実的に一番財布にダメージが大きいのはガソリン代だろう。
360モデナの燃費は街乗りで3km/L 高速で5km/L程度だ
タンクの容量は98L ギリギリの状態で給油すると15000円程度かかってしまう。
初めて給油したときは量が多すぎて白目を向いてしまった。
購入する前は月に大体何km走行してガソリン代がいくらくらいだとか皮算用するが、
そんなものは全くあてにならない。
フェラーリを運転すること自体が悪魔的な楽しさであり、自制できるわけがない。
最初は月300km程度で計算していだが結局倍以上の800km程度走行してしまった。
2.不具合多発?暑さで夏バテを起こす
納車されたのはが7月であったため、すでに最高気温が30度弱となる日もあった。
まず問題となるのがエアコン周りだ。
納車時にしっかり整備をしていただいていたためエアコンが故障するということはなかったがそもそも全く効かない。
仕様なのか故障なのかわからないが風量を最大にしてかろうじて効くといったところである。
炎天下の中、汗だくになりながら窓を全開にして運転する日々が続いた。
楽しくドライブしていたのも束の間
今度は走行中に突然計器が狂い始めたのである。
アイドリングに特に不調はなかったが、こういう車はたまに燃えるという情報も聞いており、怖くなりすぐにエンジンを停めて様子を見るが治る気配なし。
10月ごろの涼しくなったあたりから全く発生しなくなった。
右折レーンの交差点のど真ん中、突然F1マチック警告灯が点灯しエンジンが停止
焦って再始動しようとするもセルが回らず困惑
後ろからは煽られどうしたものかと考えていると警告灯が消え再始動に成功
どうやらクラッチの消耗で変速のタイミングが合わずに偶に起きてしまう症状らしい
偶にエンストされては困る話ではあるが。
車を停めてカバーをかけて保管していると夜中に突然ハザードが点き始める症状にも悩まされた。
何をしても改善されることはなくキルスイッチを切って保管するしかなかった。
こちらの症状も結局は原因がわからず、涼しくなったと同時に一切でなくなってしまった。
こういう車に乗る際は、真夏は乗る機会を減らしたりする努力が必要なのかもしれない。
暑い季節とはいっても涼しい季節との気温差は20度程度である、オイルなんかは100度レベルの世界であって素人の私にはそんなに変わるのか?と思ってしまう。
結局2023年1月現在 納車から半年が経過し 3000kmほど走行したが修理が必要な故障は起こっていない。
ほぼガソリン代のみである。
決して安いとは言えないが身構えていたほどの高額な維持費でもない。
不具合?や故障がなければ全く問題なく維持は可能と言えるだろう。